暗号資産/ビットコインETFとは?国内の状況と上場が却下された理由とは?
ビットコインETFとは、ビットコイン価格に連動したETF(上場投資信託)のことです。
ビットコインETFは今、かなり注目されているトピックです。事実として2021年10月19日、アメリカのニューヨーク証券取引所において、ビットコインの先物価格に連動したETFが上場しました。
このニュースは暗号資産業界外からの注目度も高く、これを皮切りにより多くの投資家の投資対象として、暗号資産であるビットコインの選択肢が生まれました。
しかしながら、
- そもそもETFってどういうものなの?
- 現物ETFと先物ETFの違い
そもそもETFってどういうものなの?
ETFとはExchange Traded Fundの略称であり、取引所で取引される投資信託(上場投資信託)のことを指します。上場投資信託とは証券取引所に上場している投資信託を意味し、特定の指数(日経平均株価など)に連動する仕組みです。
現物ETFと先物ETFの違い
ETFには主に、現物ETFと先物ETFという2つの種類があります。
2021年10月19日にアメリカ合衆国のニューヨーク証券取引所において上場したビットコインETFは先物価格に連動したETF、いわゆる先物ETFに分類されるETFです。
この章では2つのETFの種類について詳しく解説していきます。
現物ETFとは
先物ETFとは
ビットコインETFのメリットは何?
1. 仮想通貨の信用が高まる
2. 機関投資家による資金が流入する
3. 信用取引ができる
4. 流動性が高く売買しやすい
税金面でのメリット
ビットコインETFのニュースが与えるチャートや値動きへの影響は?
ビットコインETFの申請と却下、承認までの経緯
ウィンクルボス兄弟の申請
CBOE(シカゴ・オプション取引所)による申請
Bitwise(ビットワイズ)による申請
カナダ、バミューダ、ブラジル、ドバイでのビットコインETFの承認
ビットコインETFが世界で初めて承認された国はカナダです。
2021年2月11日にカナダの資産運用会社「Purpose Investments(パーパス・インベストメンツ)」が、ビットコインETFがカナダ規制当局から承認されたと発表しました。
プロシェアーズ社のビットコイン先物ETFの承認
アメリカで2、3番目となるビットコイン先物ETFの登場
時価総額2位の暗号資産、イーサリアム(ETH)のETFへの期待
事実として、アメリカの資産管理会社「Kelly Strategic Management(ケリー・ストラテジック・マネジメント)」は2021年11月29日に、イーサリアムの先物ETFの申請をSECに提出しています。もしこの申請が承認された場合、暗号資産市場にとってかなりの好材料となり得ます。イーサリアムの価格上昇も期待できるでしょう。
審査をしているSEC(米証券取引委員会)はどういう機関?
ビットコインETFの上場申請があった場合における承認可否のための審査については、SEC(エスイーシイー)が行っています。SECは、Securities and Exchange Commissionの頭文字をとった略語です。
日本でビットコインETFは取引できるのか?
ここまでETFの概要、承認による価格変動の動向、承認までの歴史を丸っと解説してきました。
ここまでのトピックを理解した上で、
「では実際に日本でビットコイン先物ETFを購入することはできるのか?」
という疑問が出てくると思います。
ビットコインをポートフォリオに組み込む意義
インフレに対するヘッジ手段
ビットコインはインフレに対するヘッジ手段にもなり得ます。
その決定的な理由は、ビットコインの総供給量が2100万枚と定められているからです。ビットコインの供給量が一定である点は、ビットコインがインフレに対して強い資産であるということを示しています。
同じようにインフレに対するヘッジ手段として想像しやすいのはゴールド(金)だと思います。しかしゴールドは将来的な採掘量がきっちりと定められているわけではありません。もしかすると、新たな金脈が発見されて、全体の供給量が増加することも考えられます。それと比べると、ビットコインは総供給量が2100万枚にきっちりと定められているため、供給量の側面だけで見ると金よりも適切なインフレへのヘッジ手段だと言えるのではないでしょうか。
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