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リスクとは

リスクとは
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リスクとは

コカ・コーラのインドの子会社(Hindustan Coca-Cola Beverage)は、インドのケララ州で政府のプロジェクト周辺地域の水資源を枯渇させたとの批判を受けて事業操業の継続が出来なくなり、後に事業撤退させられた。

水リスク(Water Risk)3大要素

  • 物理的リスク
    自社の事業及びサプライチェーンの操業に、十分な量や質の水が得られないリスク
    (例:渇水、洪水、水質汚染等)
  • 規制リスク
    政府などにより、水利用に対し規制が課せられるリスク
    (例:水供給や排水に関する課金制度の新設、水使用に関する操業の許可制、水利権、水質基準の強化等)
  • レピュテーション(企業評判・評価)リスク
    水へのアクセスもしくは地域の水資源の劣化等に関係する緊張関係や対立が生じるリスク
    (例:企業ブランド、イメージへの影響、地域での操業権の喪失など)

水リスク評価の進め方は?

水リスクの評価の取組で一番重要なことは、広域に存在する工場・事業所・会社関係所有地のリスクをいかに均等に、早く評価できるか、という事である。
企業ごとに個別の基準を設けて評価を実施するケースもあるが、やはり、世界的に見て統一とされる基準で評価をすることの方が対外的に説明がつきやすいため、世界統一基準といわれるツールを使用する事が有利であると考えられる。
そのためのグローバルスタンダードとしての評価ツールが2種類存在する。
ひとつは世界資源研究所(WRI)発表の AQUEDUCT(アキダクト)
もうひとつが、WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)開発の、
GLOBAL WATER TOOL(グローバル ウォーター ツール) である。

  • 世界水資源研究所(WRI)発表の、世界の水リスクを示した世界地図・情報を無料提供しているツールである。
  • 世界中の1万5千もの流域に関する情報やデータを収集したものである。
  • ネットにおいてフリーアクセスが可能。
  • 物理的リスク(量)、物理的リスク(質)、規制・レピュテーションリスクの3つのリスクに12の指標設定。
  • それぞれの項目ごとに、0~5の数値で点数化されている。
  • エリア別に表形式で出力可能。


AQUEDUCTデータ入力後の地図イメージ 「AQUEDUCTシステム画面から一部引用」

  • 産業ごとにリスクの重み付けをして評価する事が可能。
  • リスクとは
  • 予測変化の表示が可能であり、およそ10年刻みごとの予想変化も可能である。

■GLOBAL WATER TOOL(グローバル ウォーター ツール)

  • WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)が開発したツール。
  • 複数の国において生産・原料調達などを行っている企業など対象として、水問題の理解を促し、企業の水の使用量とリスクとの関係を評価するためのツール。
  • 国ごとの評価と流域ごとの評価が可能。
  • グラフ化は自動。


GWTデータ入力後の地図イメージ 「GWTシステム画面から一部引用」

こうした世界標準として存在する2つのツールにはそれぞれ特徴があり、AQUEDUCTはサイトごとのマップ表示並びにリスクの詳細表示が可能であり、ビジュアルで分かりやすい一方で、Global Water Toolは水の使用量などを入力すると、CDP Waterやブルームバーグなどの報告様式で出力することが可能である。

したがって、WRI AqueductやWBCSD Global Water Toolなどのツールはあくまでのスクリーニングとして位置づけ、優先度としてリスクが高いと認識された事業所に対して、追加でインターネットで得られる情報や現地の工場での従業員へのヒアリング・認識、さらには地元行政などへの確認等を通じて、補足的な調査を行うことが重要であると考えます。

取引先リスクマネジメント ~取引・信用リスクの把握~

・販売先:売上不振、競争力低下、信用度低下、押し込み販売、乱売、販売先喪失、
債務不履行、手形不渡、物流リスク、在庫状況悪化、商品パクリ など
・販売代理店:独占禁止法違反、商品横流し、乱売、安値販売、商品・顧客情報の流出 など リスクとは
・投資先:株価の下落、配当低下 など
・融資先、貸付先:返済の遅延、貸付・融資焦付 など
・預金先:金利の引き下げ、引き上げ難 など
・賃貸先:賃貸物件の転貸、賃貸物件の喪失、賃貸料焦付 など
・仕入先:商品供給遅延・停止、品質不良、原料価格高騰、欠陥商品、安全・衛生不良、
公害、物流リスク、経営不振、技術力低下、信用度低下 など
・外注先、加工先:納期遅れ、納入停止、知的財産権侵害、欠陥商品、公害、
技術力低下、過大・過小設備、機械整備不良、情報流出、過剰生産 など
・借入先:金利引き上げ、返済期限の早期化、期限の利益喪失、債権譲渡 など
・リース、賃借先:保守・修理不良、保証金焦付、アフターサービス不良 など
・警備、清掃、修理業者:役提供停止、不良サービス、サービスの中断・停止 など リスクとは
・フランチャイザー:信用度低下、経営支援なし、商品供給ストップ など
・フランチャイジー:経営放棄、違反経営、ロイヤルティー不払、看板換え など
・マスコミ:誤報による信用毀損・名誉毀損 など

元来経営のレベルが低かったり、経営姿勢が不真面目であったりするために、
満足できる商品やサービスの提供ができない場合があります。
また、経理面がルーズで、約定どおりの決済をしない場合や、資金的に余裕がありながらも、
利己的な金銭感覚から、わざと支払いを遅らせる場合なども該当します。

元々は健全な経営で、提供する商品やサービスに問題はなく、また支払い振りも良好で
あったのに、業績の不振から資金繰りが悪化し、商品やサービスの品質が低下したり、
支払遅延を起こしている場合です。

経営悪化や資金難がさらに進行し、倒産や破産に至った場合、通常の支払は行われず、
商品やサービスの提供もストップします。
取引関係が支払、回収のどちらであるかを問わず、その対応を迫られることになり、
予想外の損害を被ることとなります。

取引先が法令や契約・権利についての認識が乏しいほか、認識があってもその対応を
しないなどの場合は、大きな損害を受けることになります。
取引先もそれ相応のペナルティーを受けますが、その対応や手続きをとることも無駄な
出費であり、二次被害へと損害は拡大します。

法令違反や契約違反・権利侵害は、ある程度健全な企業がその対応の拙さによって
起こるものですが、詐欺や悪徳商法は初めからその犯罪性を認識し、意図的に行われるもの
もあります。その場合、相手が用意周到な準備をもって臨んでいるため、こちらも
備えがなければ、損害を受ける可能性が高いといえます。
本社からの予算指示や業務命令によって、業績の維持及び拡大に苦労している営業部や事業部、
それも信用管理に十分な手間をかけることができない地方支店などが狙われやすい傾向にあります。

反社会的勢力企業やそのつながりのある企業との取引は、絶対に避けるべきです。
取引上のトラブルや行き違いがあった場合には、交渉の精神的負担が大きく、
場合によっては強制的に経済的負担を強いられることもあります。さらに他の取引先に
その関係を知られることによる信用度の低下、取引先の喪失など、死活問題になることがあります。

上記の特徴を持った、いわゆる「危ない会社」を把握するために、取引先の情報を
幅広く・正確に入手することが必要です。
HPなどで公開されている情報が、経営状態を正確に開示している場合もありますが、
経営内容が悪い場合は開示しないのが一般的です。また、それはいわゆる「危ない会社」ほど
悪質となり、情報の入手も難しくなります。
このような会社との取引から被害を受けることがないように、幅広い内容の情報を入手することと、
複数の情報源を持つことが与信管理上は重要となってきます。

投資信託におけるリスクとは?失敗しないためのリスクヘッジ方法【FP監修】

写真:村井 英一

投資初心者が投資信託をはじめる場合、まずはリスクの種類を知ることが大切ですが、ほかにも注意したい点があります。
ひとつめは、手数料(コスト)がかかるという点です。投資信託の運用には、購入時手数料、信託報酬、信託財産留保額、解約時手数料などの手数料がかかります。頻繁に投資信託の売買を行いたいと考えている人は、その都度手数料がかかることになりますので、運用によって利益が出たとしても、手数料の分を差し引くと結果としてマイナスだったという可能性も考えられます。 リスクとは
ふたつめは、元本保証はされていないという点です。さまざまなリスクにより価格が値下がりすることで、元本割れを起こす可能性もあります。投資信託をはじめるにあたっては、万が一のときに自分や家族の生活に支障が出ないよう注意する必要があります。

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3. 投資信託におけるリスクヘッジの方法

3-1. 分散投資

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3-2. 時間の分散

3-3. 長期投資

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3-4. ポートフォリオの定期的な見直し

投資信託におけるリスクヘッジ方法として、ポートフォリオの定期的な見直しは欠かせません。
投資におけるポートフォリオとは、資産の組み合わせのことを意味しています。複数の投資対象に分散投資をする場合、ポートフォリオによってそれぞれの投資対象への配分比率を決めていきます。投資の目的によって、安全性の高い商品の比率を高める、リスクは高いがより高いリターンを狙える商品の比率を高めるなど有効な配分を検討し、最適な組合せを決めるのがポートフォリオです。
複数の投資対象への分散投資を長期的に行う場合、それぞれの資産価値やリスクは変化していきます。そのため、ポートフォリオの見直しを行わないまま長期投資を続けた結果、いつのまにか当初の目的とは異なるポートフォリオになってしまっていたというケースは珍しくないのです。
長期投資を行う場合は特に、定期的にポートフォリオを見直すことが大切です。

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4. 最後に

弊社の不動産小口化商品「Vシェア」は、個人では購入することが難しい都心エリアの商業地にあるオフィスビルを弊社が小口化し、1口100万円単位・5口以上(最低口数は変更となる場合があります)から不動産の小口購入を実現した商品です。「Vシェア」は、長期分散投資のために設計された商品で、長期的な資産価値や収益の安定性を維持できることから、長期的に着実な利益を求める方に向いています。 リスクとは
「Vシェア」の運用により投資家の皆様が得ることができる利益は「毎月の賃料収入の分配」と「一定期間運用後の売却代金の分配」です。もちろん、購入したオフィスビルなどの管理・運用は弊社が責任を持って実行しますので、不動産の維持管理のために何かをしなければいけないという手間は発生しません。
現物不動産を保有することになるため、生前贈与や相続対策としてもご活用いただいております。分散投資のひとつとして、ぜひご検討ください。
「Vシェア」について、より詳しくご覧になられたい場合は、下記ページをご参照ください。

リスクとは

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2011年12月末~2021年12月末(月次)
リターンは2時点のリターンを年率換算、リスクは月次リターンの標準偏差を年率換算
●日本株式:東証株価指数(配当込) ●先進国株式:MSCI-KOKUSAI指数(配当込) ●新興国株式:MSCIエマージング・マーケット指数(配当込) ●日本債券: FTSE日本国債インデックス●先進国債券: FTSE世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし) ●新興国債券:JPモルガン・エマージング・マーケッツ・ボンド・インデックス・プラス(ヘッジなし) ●世界REIT:S&PグローバルREIT指数(配当込)●日本REIT:東証REIT指数(配当込)
※東証株価指数、FTSE日本国債インデックス、東証REIT指数以外はすべて米ドルベースの指数を日興アセットが円換算※各指数に関する著作権・知的財産権その他一切の権利は、当該指数の算出元または公表元に帰属します。
※信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成※データは過去のものであり、将来を約束するものではありません。

しかし、自らのゴール(目標額)が高く、その達成への「必要利回り」が 年率5%を超えたり10%に近かったりする場合は、一般的なバランスファンドではやや荷が重く、株式をメイン とした投資が必要と言えます。

同時にその場合、 単年で15%や20%程度の下落は当たり前のようにある だろう(から途中のブレ方として耐えねば!)という「覚悟」が求められることも、グラフから読み取る必要があります。

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○[必要利回り]と[選ぶべき資産]の関係性は、過去のリスクとリターンのプロットグラフを参考にした、あくまでもイメージです。税金や手数料を考慮していません。

リスクアセスメントの進め方、書き方、そして事例まで

こちらのページでは、リスクアセスメントを進める為に必要な『5つのステップ』を紹介いたします。

5つのステップを順次実施して、この手法をしっかりと身に付けましょう。

◆ 最初に、リスクアセスメントのキーワードを理解しよう。

リスクとは

さて、「リスク」とはいったい何なのでしょうか?

  • 「危険」や「危機」
  • 危険の生じる可能性
  • 危険度
  • 将来いずれかの時に起こる不確定な事象とその影響
  • 何か悪い事が起こる可能性

「人にとって良くないことが起こる確率」→「仕事の上で負傷又は疾病が発生する可能性」

「人にとって良くないことの程度」→「発生した時の負傷又は疾病の程度(重篤度)」

労働災害リスクとは

図1事故災害の発生メカニズム

危険源とリスクの違いとは

表1危険性又は有害性

受け入れ可能なリスクと許容可能なリスクとは

図2リスクの大きさとリスクの種類

リスクには、「受け入れ可能なリスク」と「許容可能なリスク」があります。

  • 10年間無事故無違反だったドライバーが「安全運転」しかしなかったのか?
  • 1年間無事故の建設現場は「安全」なのか?
  • ケガが発生していないことが「安全」と言えるのか?

「安全」とは一体どういうことなのでしょうか?

国際的な安全の定義については2014年、ISO/IEC GUIDE 51:2014で「許容できないリスクがないこと」と定義されています。

安全とは許容できないリスクがないこと

図3安全と残留リスク

リスクアセスメントとは

リスクアセスメントとは?

図4リスクアセスメントの体系

リスクアセスメントの説明動画

◆ リスクアセスメントは、なぜ必要なのでしょうか。

なぜリスクアセスメント?① ~イギリスの取り組みと5ステップ方式~

各国の労働者10万人当たりの死亡災害発生率2015年

イギリス方式5ステップリスクアセスメント

なぜリスクアセスメント?① ~イギリスの取り組みと5ステップ方式~

死亡災害発生状況の推移

  • 沢山起こったケースはルール化するが、レアなケースは除かれる
  • 死亡災害や重症災害への対策はルール化するが、そうでなければルール化しにくい
  • 広範な業種で起こることはルール化するが、特殊なケースなどはルール化しにくい

安全配慮義務の構成要件

労働災害の現状

図5労働災害の状況

法的位置づけ

(1) リスクアセスメント実施の義務化

(2) 安全委員会・衛生委員会の付議事項

(3) 総括安全衛生管理者の業務

(4) 安全管理者、衛生管理者の業務

(5) 安全管理者、職長教育の教育項目

(6) 機械等の設置に伴う計画届の免除要件

事業者は、製造業等で定格容量300kW以上の建設物や機械等(仮設を除く。)を設置し、若しくは移転し、又はこれらの主要構造部分を変更しようとするときは、その計画を工事開始の 30 日前までに、労働基準監督署長に届け出なければなりませんが、その計画届の免除要件のひとつに、リスクアセスメントの実施があります。
(労働安全衛生法第88条、労働安全衛生規則第87条、平成18年4月1日施行)

◆ リスクアセスメントには、手法があります。

次の『5つのステップ』を順次実施してください。

ステップ1 危険性又は有害性の特定

表2危険性又は有害性を特定するための情報源

ステップ2-1 リスクの見積もり

表3リスクの見積もり(加算法)

  • 3—–死亡、極めて重大(永久的損傷、休業災害1か月以上、腕・足の切断、重症中毒)
  • 2—–重大(休業災害1か月未満)
  • 1—–軽微(不休災害やかすり傷)
    リスクとは
  • 3—–確実又は可能性が極めて高い(よほど注意しないと負傷する又は疾病になる)
  • 2—-可能性がある(注意していないと負傷する又は疾病になる)
  • 1—-ほとんどない(注意していなくてもほとんど負傷しない又は疾病にならない)
  • 6—-直ちに解決すべき問題がある
  • 5—重大な問題がある
  • 4—かなり問題がある
  • 3—多少問題がある
  • 2—問題は少ない

ステップ2-2 リスクの優先順位づけ

表4リスクの見積もりと優先順位

  • 見積もり6—優先度Ⅴ(即座に対策が必要)
  • 見積もり5—優先度Ⅳ(速やかに対策が必要)
  • 見積もり4—優先度Ⅲ(何らかの対策が必要)
  • 見積もり3—優先度Ⅱ(必要に応じて対策する)
  • 見積もり2—優先度Ⅰ(対策の必要なし)

ステップ3 リスク低減措置の検討

図6リスク低減措置の手順

(1)本質的対策

(2)工学的対策

(3)管理的対策

(4)保護具の使用

ステップ4 リスク低減措置の実施

ステップ5 リスク低減措置の記録と有効性の確認

◆ 実際に、リスクアセスメントを実施してみましょう。

アーク溶接作業

ステップ1 リスクとは 危険性又は有害性の特定

  1. 溶接作業中に、発生するヒュームを常時吸って、じん肺になる。
  2. 溶接作業中に、発生するスパッタが飛散し、周囲の可燃物(塗料、段ボール等)に付着し火災・爆発し作業者が火傷する。
  3. 溶接作業中に、地震等の振動でボンベが転倒して作業者に当たり負傷する。

ステップ2 リスクの見積もりと優先度

  1. 重篤度3、発生の可能性2、見積もり5—–→Ⅳ(速やかに対応が必要)
  2. 重篤度3、発生の可能性3、見積もり6—-→Ⅴ(即座に対応が必要)
  3. 重篤度2、発生の可能性3、見積もり5—–→Ⅳ(速やかに対応が必要)

ステップ3 リスク低減措置の検討

  1. 局所排気装置の設置及び点検と防塵マスクの着用
    →重篤度1、発生の可能性1、見積もり2-→Ⅰ
  2. 周囲の可燃物を除去し、周囲に置かないようにする。
    →重篤度1、発生の可能性1、見積もり2-→Ⅰ
  3. ボンベを転倒防止用架台に設置し、二重チェーン掛けして固定する。
    →重篤度1、発生の可能性1、見積もり2-→Ⅰ

表5-1リスクアセスメント実施一覧表(アーク溶接作業)

※画像をクリックで拡大

フォークリフト運搬作業

ステップ1 危険性又は有害性の特定

  1. ボックスパレットを積みすぎて、前方の視野が見えないため、前方で作業していた人に突進し大けがを負わせる。
  2. ボックスパレットの高く積みすぎていたため、ボックスパレットが荷崩れて、前方で作業していた人に当たり負傷する。
  3. フォークリフトのパレットへの差し込みが浅かったため、ボックスパレットが荷崩れて、前方で作業していた人に当たり負傷する。

ステップ2 リスクの見積もりと優先度

  1. 重篤度3、発生の可能性3、見積もり6—–→Ⅴ(即座に対応が必要)
  2. 重篤度2、発生の可能性3、見積もり5—–→Ⅳ(速やかに対応が必要)
  3. 重篤度2、発生の可能性3、見積もり5—–→Ⅳ(リスクとは 速やかに対応が必要)

ステップ3 リスク低減措置の検討

  1. 前方の視野が見えない場合は、バック走行し、かつ速度を落とす。
    →重篤度2、発生の可能性1、見積もり3–→Ⅱ(必要に応じて対応する)
  2. ボックスパレットの高さは2段までとし、かつ荷崩れしないようにロープ掛けする。
    →重篤度1、発生の可能性1、見積もり2-→Ⅰ
  3. フォークをパレットの根本まで深く差し込み、かつ荷崩れしないようにロープ掛けする。
    →重篤度1、発生の可能性1、見積もり2-→Ⅰ

表5-2リスクアセスメント実施一覧表(フォークリフト運搬作業)

※画像をクリックで拡大

◆ リスクアセスメントの歴史を見てみよう。

リスクアセスメントの成り立ち

■言葉の意味について

古くは古代ギリシャ語の“ριζα(riza)”まで行き着く という説もあります。ホメーロスのオデュッセイアの話に由来し、「海上で避けることが難しいこと」や「断崖の狭間を巧みに船を操ること」を指す言葉になり、 その後大航海時代までに、イタリア語(risico、risco、rischio)、スペイン語(riesgo)、フランス語(risque) などに形を変えていき、大航海時代には「勇気をもって敢えて試みる」という意味で使われていたようです。

リスクとは勇気をもって敢えて試みる

以上はいずれも「自ら選択して行動すること」がその意味に込められています。これがリスクの元々の意味であり、今でも例えば投資の世界などで「リスクを取る」といった表現があるように一部にそのニュアンスは残っているようです。

一方、大航海時代既に存在していた海上保険はその航海と同様多分に投機的なものだったのですが、やがて18世紀後半には統計データを前提とする損失発生の確立及び損失額の期待値を合理的に算出することで、近代的な保険事業として確立されていきました。この頃から保険業界での「リスク」という言葉は「損失発生の確立及び損失額の期待値」を示すようになりました。

損失発生の確立及び損失額の期待値

  1. ①「人やモノに 被害を与える事象」
  2. ②「損失の可能性」
  3. ③「損失の規模や大きさ」
  4. ④「特定の原因または要因による保険上の担保危険」

■多様化するリスク

現代社会において多様化するリスク

『近代とは生活と知の諸領域における合理化のプロセスにほかならず、それは行為の予見可能性をますます増大させるはずであった。ところが現在では、知識の増大や技術革新が予見可能性の確保に役立つどころか、むしろ逆に予見不可能性の増大をもたらしつつあるのではないか。原発問題など人間の知識や技術が産み出したリスクー「人の手で製造された不確実性 manufactured uncertainty」は、「それがリスクか否か」の認知や同定も含め再び人間の知識や技術に依存するといった再帰的な構造を有するとともに、個人生活、市場、地域共同体を超え地球全体を飲み込むグローバルな性格を持つことも見逃せない。』

■労働分野のリスクアセスメント

とりわけイギリスでは、それ以前の1974年に現行の労働安全衛生法及び関連法規が制定されており、その基本的な理念は「事業活動によるリスクを生じさせた者が、あらゆる結果について労働者や一般市民の保護に責任をもつ」ということにありました。つまり、既にその時点で事業者は自主的なリスク対応を求められたという経緯があり、現在に至って主要先進国の中でも労災死亡者の発生率が一番低い国となっています。

事業活動によるリスクを生じさせた者が、あらゆる結果について労働者や一般市民の保護に責任をもつ

安全とは許容できないリスクがないこと

日本の安全の考え方

    リスクとは
  • 安全管理を徹底すれば災害は防止できる。
  • 作業員の不安全行動が災害の原因。安全教育の徹底が必要。

欧米の安全の考え方

  • 安全管理を徹底しても、災害そのものは防止できない。
  • 作業員の不安全行動があっても重大な災害にならないように設備の本質安全化が必要

グラフ国別労災発生率2014年

■まとめ

・リスクアセスメントは必ずしも災害防止を目指していない。

少しでも労働分野に携わっている人が見るとギョっとするような言葉かもしれませんが、リスクアセスメントとは事業者のリスク管理の意思決定のため必要な調査・評価を行うことであって、労災防止を直接の目的としているわけではありません。

リスクアセスメントとは事業者のリスク管理の意思決定のため必要な調査・評価を行うこと

そして、冒頭の「リスク」という言葉の変遷の中に「自ら選択して行動すること」という意味がかつてあったことを書きましたが、正に(事業者が)選択して行動する手段・手法としてのリスクアセスメントといった考え方です。 勿論、リスクに直接接する機会の多い、現場により近い人たちの意見や協力が欠かせないことは言うまでもありません。 各事業場の推進役となる方も必要不可欠ですので、より多くの方々に具体的な実施方法などを学んで頂き、実践を重ね成果を挙げて頂きたいと思います。

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