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ブロックチェーンが社会を変える

ブロックチェーンが社会を変える
出典:Blockchain Business & Solution

つながりを見せるブロックチェーンが拓く可能性とは?“サステナビリティ×コミュニティ”ブロックチェーンが社会を変える ブロックチェーンが社会を変える シリーズ―vol.2

株式会社chaintope 代表取締役CEO 正田 英樹
九州工業大学情報工学部卒業。1999年7月、株式会社ハウインターナショナル創業。2015年頃よりブロックチェーンの研究開発をスタートし、早期から社会実装に向けた取り組みを始める。2016年12月、ブロックチェーンに特化して事業を進めるべく株式会社chaintopeを設立。ブロックチェーンを用いた自律分散型の新たな社会モデルの構築をモットーに様々な分野でのブロックチェーン実装に向けて展開中。山口県光市出身。九州工業大学、熊本大学 客員教授を努める。著書『ブロックチェーンがひらく「あたらしい経済」』(幻冬舎)。
Website: https://www.chaintope.com/

1.「感謝・共感・応援」を“見える化”するMasachain

木村 chaintope で展開している、社会関係資本をブロックチェーンで可視化する「 ブロックチェーンが社会を変える ブロックチェーンが社会を変える Masachain 」プロジェクトについて教えてください。

正田 chaintope は福岡とマレーシアを拠点とし、新しい社会モデルにどのようにブロックチェーンを使うことができるかを研究している会社です。その研究の中で、ブロックチェーンを地域活性化に役立てられないだろうかと考えて生まれたのが Masachain です。人々の「感謝・共感・応援」を“見える化”することで、まちづくりや地域活性化のために素晴らしい活動をしている人を支援したいという思いで開発しました。

棚橋 ビットコインとともにブロックチェーンという言葉を耳にするようになりましたが、そもそもブロックチェーンとはどういうものなのでしょうか。

正田 簡単にいうとインターネット上のデジタル空間の中で、いつ誰が何をしたかを間違いなく記録して共有できる技術です。改竄なく記録する技術がこれまではなかったのですが、それを最初に実用化したのがビットコインです。

またモノやサービスの流れを明らかにするトレーサビリティがあるのもこの技術のすごいところです。例えば今話題の CO2 を、いつどこでだれがどれだけ排出したか、どこでどれだけ削減したかなどをトレースできます。電気の流れも追いかけることができるので、「今この部屋で点灯している電気は、どこどこ産の太陽光発電です」などと言えるようになります。

お金やエネルギーの動きがだんだんと“見える化”していく中で、人と人の関係性が見えづらいのはよくないので、それを Masachain ブロックチェーンが社会を変える は可視化しようとしています。これは新しい挑戦のようですが、世界中に集落が点在していた昔は、技術がなくてもコミュニティの中で関係性が顕在していたと思います。村長が「あの若者はすばらしいから応援しよう」と言えば、村全体がその人を応援するというように…。そういうつながりが今は縦も横も崩れ去っているので、新しい技術をつかって再構築して、支援したい人と支援を受けたい人を正しい形で結びつけたいというのが私の願いです。

棚橋 マレーシア国際イスラム大学( IIUM )で Masachain を使った実証実験ではどのような結果を得られたのでしょうか。

正田 IIUM の教授・大学スタッフ・生徒など計 121 名にアプリを2カ月間使用してもらいました。イスラム語の「マサ」には「苦難に耐えて物事を実現する」という意味があって、大学の先生がこの言葉をとても気に入ってくれて(笑)、「参加者のよい行動にどんどんつながるといいね」とプロジェクトを推進してくれました。

共通の学部、ゼミなどコミュニティをつくり、そのコミュニティ内で、メンバーが善い 行いをした際には、感謝・共感・応援 ・支援などのフィードバックを伝えます。それがマサポイント( MP )として蓄積していくというものです。結果としては、善い行いに対してお互いにフィードバックを行うことで、関係性の向上などが見られました。また MP が溜まることで、ある程度社会関係資本の可視化ができたと思います。

木村 MP をコミュニティの中で流通させる仕組みはあったのでしょうか?

正田 IIUM では、まずは送り合うところまででした。おっしゃるように、何かしらの有用な価値に変換できなかったので、 MP を送るモチベーションが続かず、後半にはアプリの利用率の減少傾向になったという課題が残りました。

ほかにも感謝のポイントの量をどうするかという課題があります。感謝は本質的に無限ですが、ポイントが無限にあるとおかしな結果になると考え、一日5ポイントと決めてやりました。感謝という総量が限られないものの価値の源泉をどうするか、その価値を代替するためには何に変えていくのがよいのか、今後の設計の中で課題です。単純に金銭に変えてはいけないと思っていて、そこが Masachain の大きな特徴です。

コミュニティの規模も課題の一つです。やってみてわかったのは、数人でやるとおかしなことになってしまう。 100 ~ 200 人とか人数が増えていき、広い関係性の中でどのような関係が生まれてくるのかがポイントだと思いました。

2.社会関係資本を再分配する行動を応援

木村 一体どんな仕組みをとりいれたら、社会関係資本が実態的な価値になっていくのでしょうか。たとえばモノやサービスと交換できるのかなど、今後の展望について教えてください。

正田 交換という言い方が正しいかは分かりませんが、最初はクーポンや人事評価など、わかりやすい価値を取り入れる必要があると思っています。でも、次のステップになると、例えば特別の空間を共有できるようになり新しい出会いや自身の成長につながるなど、新しい世界観にシフトしていくとよいと思っています。ただ、一気にそこに行こうとすると、なかなか受け入れられないと思います。

棚橋 クーポンのようなものに交換できる機能は今後出てくるでしょうか?

正田 現時点では考えていません。最初はそういうものが必要だろうと思いつつ、私が目指しているのは、やる気とアイデアに満ち溢れている人たちを応援するための指標であって、「 1 ポイント」=「いくら」というものではないからです。

応援の方法は、一緒にアイデアを考えたり活動するなどの労力の提供だったり、資金を出したり、さまざまなかたちがあっていい。そういうコミュニティづくりのための見える化された情報ソースに Masachain がなってくれればいいと思います。

1 ポイントがある一定の価値と交換できるということではなく、関係性を築くきっかけになり、その輪が広がることが大事です。 3 ブロックチェーンが社会を変える 人から 100 ポイントずつ贈られているより、 300 人から 1 ポイントある方が、その人の「只者ではない」感がありますよね。そのスケールになると誤魔化せないし、そこに改竄できないブロックチェーンを重ねることで、社会的な信頼が浮き彫りになるというわけです。

棚橋 投票とはどう違うんでしょう。

正田 投票は瞬間的なもので、たとえば芸能人が何かを言ったとか、一瞬の輝きによって投票は揺れるものです。 Masachain は一定の長い時間の行動に対する感謝や共感の積み重ねなので、そこが大きな違いだと思います。

棚橋 幸福とお金の関係を研究している広島・叡啓大学学部長で、慶應義塾大学システムデザイン・マネジメント研究科で専任教員もされている保井俊之先生によると、価値を蓄積できないと、他人のためにお金を使おうとするそうです。 MP も何かそのような仕組みを持つのでしょうか。

正田 ゲゼル型地域通貨(減価型マネー)ですね。たしかに感謝を見える化してストックすることで、既得権益になるとしたらそれはよくないですよね。そんなこともこれから試していきたいですね。

視聴者からの質問 Masachain がコミュニティに寄与することは理解できましたが、サステナビリティに関わる社会課題について、どのように役立つのでしょうか。

正田 今までの金銭的な価値軸だけだと、効率や能率が重要視され、地球環境などへの配慮が後回しになってきたと思います。そこに新しい価値軸を設け、たとえば環境に配慮した行動をする人を支援することができます。そうすると行動変容を起こすことにつながるのではないでしょうか。脱炭素についても、具体的な排出量の見える化と多くの人の行動の変化がパラレルで起こってくると思います。

ブロックチェーンとは? 概念を変える本当の理解 と革新的なサービス活用

井本さん,スタンダードトランザクション

中学卒業後渡米。カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校卒業(会計学専攻)。
FXCM サンフランシスコ支社を経て、シティグループ証券株式会社へ入社。
エクイティ本部にて、国内外株式デリバティブやデルタ1商品のトレーディングや営業を担当し、大手銀行や投信会社、保険会社の資産運用を支援する。
イーサリアムのDAOに感銘を受け、ブロックチェーンを独力で学ぶ
2015年前半からビットコインのマイニングをアイスランドのエンジニアに向けてクラウドファンディングし、2017年からのビットコインブーム以前から知識を実務ベースで身につける。
2017年シティグループを退社し、同年10月スタンダードトランザクション株式会社を起業。
2020年 シンガポールの雑誌APAC Entrepreneurにて「最も影響力のある日本人事業家トップ20」に選出。
2021年 金融技術を提供する非営利財団、日本金融財団の代表理事就任

きっかけは「DAO(自立分散型組織)」との出会い

DAO,自立分散型組織

井本さん:
私が「ブロックチェーン」の良さに気づいたのは2015年ですね。2008年にサトシ・ナカモト氏によって「ビットコイン(Bitcoin)」の仕組みが発表され、実稼働したのが2009年です。

それが、 2016年にDAO(ダオ:Decentralized Autonomous Organization)=自立分散型組織というモノができた んです。

「ブロックチェーンで、組織ができるのか?」と調べ始めました。そして当時、自分なりに解釈すると、 『インターネット(ネットワークという概念)さえあれば、必ず潰れない組織ができる』 という事が分かり、衝撃を受けました!

井本さん,ソウグウ,so-gud,So-gúd

ブロックチェーンが社会を変える 井本さん:
まず「ブロックチェーン」に興味が湧いて、『コレは世の中変わるぞ』と確信しました。じゃあ自分では何ができるだろうかと…

井本さん:
まぁその反応は正しいですよね。イノベーター理論でいう、初めにサービスを採用する「イノベーター」層が全体の2.5%です。

井本さん:
ベンチャーの収益化というのは10年掛かりだと思っているのですが、 「ブロックチェーン」が大きな動きを見せるのは2022年~2024年だと予測 しています。

ビットコイン値上がりの要因はイーロン・マスクではなく「NFT」なワケ

NFT,非代替性トークン

井本さん:
今回の仮想通貨の値上がりは、イーロン・マスクがきっかけと言われてますが、認知のきっかけはそうであったとしても、 実質的な大きな要因となったのは「NFT(Non-Fungible Token)」 です。

“ 世界共通で認識された ” ということが一般化のきっかけだったり、イノベーションだったりする んです。

その1つが、 ブロックチェーンが社会を変える データの真生性がブロックチェーンの中に内包され、信用リスクが排除される仕組みができること (円が円であるとか、事務作業そのものがブロックチェーン内で完結しているなど)。

もう1つが、 暗号技術の発展です。プライバシーが守られている状態なのに公開した状態で暗号処理が行える「準同型暗号」。 誰が何をしたかは守られているのにもかかわらず、真意や不正にの透明性があり、その取引が偽りではないことを公に証明できます。

しかし、 「準同型暗号」が発展すれば、誰が何をやっているかはわからないが、取引に偽りがないことだけを証明できるようになる わけです(かつ、コンプライアンスが効いている状態も重要)。

「ブロックチェーン」とは、技術ではなく “状態”

井本さん:
まず先に、 「日本ブロックチェーン協会」が提唱している「ブロックチェーン」の定義 をお伝えすると、以下のとおりです。

ブロックチェーンの定義

<狭義>
ビザンチン障害を含む不特定多数のノードを用い、時間の経過とともにその時点の合意が覆る確率が0へ収束するプロトコル、またはその実装をブロックチェーンと呼ぶ。 引用元:「日本ブロックチェーン協会」

井本さん:
そして、 私が「ブロックチェーン」を純粋に再定義したもの が以下です。

井本さん,スタンダードトランザクション

井本さん:
仮に「ブロックチェーン」は分散型台帳技術だと定義付けてしまうと、分散型じゃないと「ブロックチェーン」とは言えなくなってしまいますよね。

井本さん:
そのとおりです。じゃあ「分散型台帳」は何かというと、以下のとおりです。

分散型台帳「DLT」とは

分散型台帳技術「DLT(Distributed Ledger Technology)」とは、異なる場所と権限で台帳が複数ある仕組みのこと。つまり、インターネット上の参加が同じ台帳を共有したり、管理したりすることができる。

2つの特徴
1. 一部が機能しなくても問題ない
2. コピーをもらうとき偽りのデータがわかる

では なぜ分散型台帳に「ブロックチェーン」を使用するのかというと、「個人のモノ」でもあり「みんなのモノ」でもあるという状態をつくる事ができるから です。

「ブロックチェーン」のメリットは1つ?

金融の信用

井本さん:
実は、 「ブロックチェーン」のメリットは1つしかありません。「信用」という概念を検証可能な状態にできること です。

「信用」がなければ金融は動きませんし、「信用」は資本力、歴史、組織すべてに作用します。そして、 「信用」には莫大なコストがかかっている んですよ。

井本さん:
例えば、ある銀行で支店がひとつ閉店したら、不安になりませんか?「あの銀行、大丈夫かな?」ってなりますよね汗

井本さん:
そのとおりです!だからこそ 「ブロックチェーン」が革新的だと言われる大きなポイントは、「信用を検証できる」という点 なんです。

井本さん:
これはシンプルに、「ブロックチェーン」は数字を使って信用を検証可能にしています。

未来への革新的な活用とは

オンラインバンク

井本さん:
では、オンラインバンキングの話をします。オンラインバンキングは、PCやスマホで簡単に入出金できますよね。

井本さん:
そうなんです。これを可能にするサービスが弊社の フィンテック事業で展開する「xSTプロトコル」 です。

この決済システムが活用されることによって生まれるメリットが、最終的に 企業のコスト削減分を「個人」の資産に還元できるようになる 点です。

20代から70歳まで、ひと月3回~5回銀行振込をして、平均生活費とされる16万8千円をクレジットカード決済か銀行振込で使用するだけで、 1人あたり7,600万円還元 できるんですよ。

井本さん:
これは 投資ではなく、今までかかっていた銀行への振込み手数料を還元するだけでこれだけの現金を還元できる という事です。

井本さん:
もうすぐリリースになるサービスが、 「Xi プロジェクト」という出稼ぎ労働者支援プロジェクト です。

井本さん:
もちろん フィンテックだけでなく、信用・確認が必要な時に「ブロックチェーン」が有効 です。

現在、農家とも進めていますが、 ブロックチェーンを「カーボンオフセット」に活用することもできる という事です。
(カーボンオフセットとは、日常生活や経済活動において避けることができないCO2等の温室効果ガスの排出について、まずできるだけ排出量が減るよう削減努力を行い、どうしても排出される温室効果ガスについて、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資すること等により、排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方)

お金の未来を探る--ブロックチェーンと仮想通貨がもたらす変化

Gartnerのディスティングイッシュドアナリスト兼バイスプレジデントで、同社のレポート「Predicts 2022: Prepare for Blockchain-Based Digital Disruption」を共同執筆したAvivah Litan氏は、米ZDNetに対し、約3〜5年以内に仮想通貨が小売決済に使用されるようになる、と語った。投資家は今後数年にわたり、仮想通貨を投資ツールとして、すなわちインフレに対するヘッジと金(ゴールド)の代替として、大きな関心を寄せて利用することになるだろう。しかし、仮想通貨は依然として値動きが激しい。ビットコインの現在の価値(本稿執筆時点)は約3万1187ドルで、米国時間2021年11月10日に記録した最高値の6万8223ドルを大きく下回っている。

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ブロックチェーン(blockchain)とは何か?仕組みや特長をわかりやすく解説!

ブロックチェーンとは、分散型台帳とも呼ばれる新しいデータベースです。P2P通信やHash関数などの暗号技術を組み合わせることで、取引データ等の情報を改竄・喪失リスクをヘッジしながら複数のコンピュータに同期できることが特長です。過去5年間で市場を急拡大させた後、現在は、セキュリティ上の課題を抱えつつも、中国を始め、金融・非金融を問わず、あらゆる産業での応用、ビジネス活用が進んでいます。ブロックチェーン 技術は、IoTやAIと補完しながら、今後どこに向かうのか?徹底解説します。

目次

ブロックチェーンとは?

ブロックチェーンは新しいデータベース(分散型台帳)

ブロックチェーン(blockchain)は、2008年にサトシ・ナカモトによって提唱された「ビットコイン」(仮想通貨ネットワーク)の中核技術として誕生しました。

ビットコインには、P2P(Peer to Peer)通信、Hash関数、公開鍵暗号方式など新旧様々な技術が利用されており、それらを繋ぐプラットフォームとしての役割を果たしているのがブロックチェーンです。

ブロックチェーンの定義には様々なものがありますが、ここでは、「取引データを適切に記録するための形式やルール。また、保存されたデータの集積(≒データベース)」として理解していただくと良いでしょう。

一般に、取引データを集積・保管し、必要に応じて取り出せるようなシステムのことを一般に「データベース」と言いますが、「分散型台帳」とも訳されるブロックチェーンはデータベースの一種であり、その中でも特に、データ管理手法に関する新しい形式やルールをもった技術です。

ブロックチェーンは、セキュリティ能力の高さ、システム運用コストの安さ、非中央集権的な性質といった特長から、「第二のインターネット」とも呼ばれており、近年、フィンテックのみならず、あらゆるビジネスへの応用が期待されています。

ブロックチェーンの特長・メリット(従来のデータベースとの違い)

ブロックチェーンの主な特長やメリットは、①非中央集権性、②データの対改竄(かいざん)性、③システム利用コストの安さ④ビザンチン耐性(欠陥のあるコンピュータがネットワーク上に一定数存在していてもシステム全体が正常に動き続ける)の4点です。

これらの特長・メリットは、ブロックチェーンが従来のデータベースデータとは異なり、システムの中央管理者を必要としないデータベースであることから生まれています。

分散台帳とは.jpg

従来のデータベースの特徴ブロックチェーンの特徴
構造 各主体がバラバラな構造のDBを持つ各主体が共通の構造のデータを参照する
DB それぞれのDBは独立して存在するそれぞれのストレージは物理的に独立だが、Peer to Peerネットワークを介して同期されている
データ
共有
相互のデータを参照するには新規開発が必要共通のデータを持つので、相互のデータを参照するのに新規開発は不要

ブロックチェーンは、後に説明する特殊な仕組みによって、「非中央集権、分散型」という特徴を獲得したことで、様々な領域で注目・活用されているのです。

ブロックチェーンの仕組み

ブロックチェーンの基礎構造

ブロックチェーンは、その名の通り「ブロック」を「チェーン」のように順番に繋いだ形をしています(下図)。

ブロックチェーン構造.jpg

「ブロック」とは、1MB分の「Tx(Transaction、トランザクション)」、つまり一定量に取りまとめられた取引データに、日付などのメタ情報を付与したものです。

具体的にいうと、各ブロックには、日付(タイムスタンプ)に加えて、「Hash(ハッシュ、ハッシュ値)」「nonce(ナンス)」「ターゲット」と呼ばれるメタ情報が付与されており、これらの情報をもとにして、ある一定のルールのもとで前のブロックと後ろのブロックがまるで鎖のように連結されています。

さらに、より細かく見れば、「公開鍵暗号方式」と呼ばれる方法によって、引き出しごと(つまりトランザクションごと)にも個別に鍵がかけられています。

公開鍵暗号方式とは、「暗号化と復号(暗号から元のデータに戻すこと)に別個の鍵(手順)を用い、暗号化の鍵を公開できるようにした暗号方式」のことです。

ブロックはどうやってつくられるか?

ブロックチェーンネットワークでは、世界中に散らばるノード(=ネットワーク参加者)によって新しくつくられたブロックが、ノード間で伝播することにより、リアルタイムでのデータ同時共有が実現されています。

ノードは、「コンセンサスアルゴリズム」と呼ばれる合意形成のルールに基づいて、特定の条件を満たすことでブロックを生成することができます。

コンセンサスアルゴリズムとは、中央管理者が不在であるブロックチェーンにおいて「どのデータが正しいか?」を決めるための、不特定多数のノードによる合意方法のことです。

    ブロックチェーンが社会を変える
  • ビットコイン:PoW(Proof of Work、プルーフオブワーク)
  • イーサリアム:PoS(Proof of Stake、プルーフオブステーク)
  • ネム: PoI(Proof of Importance、プルーフオブインポータンス)
  • リップル:PoC(Proof of Consensus、プルーフオブコンセンサス)
  • PoWの原理①(1つ目の役割:ブロックの生成条件)=「ブロックのメタ情報に関する計算に成功するとブロックを生成できる」
  • PoWの原理②(2つ目の役割:フォークへの対応)=「複数のブロックが生成された場合、最も長いチェーンを正統とし、その中に含まれるブロックを正しいと認める」…”ナカモト・コンセンサス”

まず、1点目として、PoWでは、ブロックの生成過程で、「マイニング」と呼ばれる、ブロックのメタ情報(「Hash」「nonce」「Target」)を用いた計算作業をノードに課しています。

平たく言えば「ある条件を満たす数字を見つけましょう」という計算ですが、この問題を解くためには莫大なコンピュータの電気代がかかるため、簡単にはブロックをつくることはできません。

とはいえ、ビットコインでは、ブロックを無事に生成できると報酬として仮想通貨を手に入れることができるため、多くの人がブロックづくりに挑戦し、同時に複数のブロックが生まれてしまうこともあります(「フォーク」と呼ばれる事態)。

そこで、2点目として、PoWでは、複数のブロックが生まれた場合は、「最も長いチェーンに含まれるブロックが正しい」という基本原理を採用しています(ナカモト・コンセンサス)。

P2P(Peer to Peer)通信

ブロックチェーンに利用されている最も代表的な関連技術が「P2P(Peer to Peer、ピアツーピア)通信」です。

P2Pとは、パーソナルコンピューターなどの情報媒体間で直接データの送受信をする通信方式のことで、従来のデータベースの「クライアントーサーバ型」と対比されます。

Hash(ハッシュ値、ハッシュ関数)

Hashは少しでも入力値が変わると全く異なる出力となるという特徴があります。

また、その他に出力値の長さが入力に関わらず一定であること、出力から入力を類推できないという特徴があります。

ブロックチェーンの種類

ブロックチェーンの分類方法

代表的なブロックチェーンの種類

ブロックチェーンプラットフォーム例.jpg

開発基盤としてのブロックチェーンプラットフォーム

プラットフォーム名誰向けか?用途例
Ethereum(イーサリアム)エンタープライズ向け(toC企業)トークン、ゲーム、etc
EOS(イオス)エンタープライズ向け(toC企業)ゲーム、etc
NEM(ネム)エンタープライズ向け(toC企業)ゲーム、etc
Ripple(リップル)エンタープライズ向け(銀行)銀行間送金(特化)
Corda(コルダ)エンタープライズ向け(toB企業)銀行間送金、企業間プラットフォーム、etc
Quorum(クオラム)エンタープライズ向け(toB企業)企業間プラットフォーム、etc
Hyperledger Fabric(ハイパーレジャーファブリック)エンタープライズ向け(toB企業)企業間プラットフォーム、etc
Bitcoin Core(ビットコインコア)個人向け個人間送金
ブロックチェーンが社会を変える

ブロックチェーンの市場規模

  1. 価値の流通・ポイント化・プラットフォームのインフラ化
  2. 権利証明行為の非中央集権化の実現
  3. 遊休資産ゼロ・高効率シェアリングの実現
  4. オープン・高効率・高信頼なサプライチェーンの実現
  5. プロセス・取引の全自動化・効率化の実現

ブロックチェーン技術の応用事例

トークンは、ビジネスの文脈上では「交換対象を限定した小さな経済圏を回すための使い捨て貨幣」といった意味で用いられる概念で、非中央集権的なブロックチェーンとセットでビジネス活用されます。

区別のポイント

トークンの種類

意味

身近な例

Non Fungible Token

例えば、ICO(Initial Coin Offering、イニシャル・コイン・オファリング、新規仮想通貨公開)やSTO(Security Token Offering、セキュリティ・トークン・オファリング)といった資金調達方法であったり、ファンコミュニティ専用の共通貨幣などに用いられています。

スマートコントラクト

スマートコントラクトは、1994年にNick Szabo(ニック・スザボ)という法学者・暗号学者によって提唱され、Vitalik Buterin(ヴィタリック・ブリテン)がEtheruem基盤上で開発・提供し始めたコンピュータプロトコルで、「契約(コントラクト)の自動化」を意味しています。

自動販売機にも例えられるスマートコントラクトの技術を用いることで、「プロセス・取引の全自動化・効率化」を実現し、世の中の不便や非効率を無くしていくためのブロックチェーンの思想を社会実装していくことが期待されており、例えば、DEX(分散型取引所)や投票システムなどに利用されています。

ブロックチェーンのビジネス活用

ビジネスソリューションとしてのブロックチェーンは、金融/非金融/ハイブリッドの3領域に分けて考えることで、事業化に取り組みやすくなります。

第一の領域である金融領域は、暗号資産(仮想通貨)の利活用を目的としたビジネス領域です。

第二の領域である非金融領域は、暗号資産(仮想通貨)を使わない領域のことです。

台帳共有や真贋証明、窓口業務の自動化など、既存産業のDX(デジタルトランスフォーメーション)の文脈で、今、最も注目を集めている領域と言えるでしょう。

  • 自律分散型図書館DAOLIB構想
  • 職歴証明のWorkday Credentials
  • 医療用品の寄付の追跡ポータル
  • Socios.com(サッカーファントークン)
  • 医療データプラットフォームのメディカルチェーン
  • 国連、難民・ホームレス等向けIDサービス

その結果、実は、前述の経済産業省によるブロックチェーン関連市場規模予測でも、全体67兆円のうち、いわゆる金融領域はわずか1兆円で、残りの66兆円は非金融領域に含まれるマーケットです。

最後に、第三の領域であるハイブリッド領域は、金融×非金融、つまり暗号資産を非金融領域での課題解決へと応用している領域で、乱暴に言えば、「実ビジネスに仮想通貨決済を導入させたい領域」とも言えるでしょう。

中国ブロックチェーンの動向

出典:BLOCK INSIGHT

たとえば、2020年に、中国の国家ブロックチェーンインフラプロジェクト「BSN(Blockchain-Based Services Network)」が、イーサリアムやイオス、テゾスなどを含む6種類のパブリックブロックチェーンを統合することが判明しました。

出典:Blockchain Business & Solution

ブロックチェーンの今後(AIとIoT)

ブロックチェーンの今後を考える上で外せないのが、DX(デジタルトランスフォーメーション)という考え方と、その前提条件となるIoT、AIという2つの概念です。

DXは、ビッグデータの活用を前提としています。

そして、IoT、ブロックチェーン、AIという3つの概念は、この「ビッグデータ活用を前提としたDX」というより大きな社会動向の要素として、下記のように相互に関連づけることができます。

  1. ビッグデータを集める → IoTによるハードウェア端末でのデータ収集
  2. ビッグデータを保存・管理する → ブロックチェーンによるデータベースの統合・管理
  3. ビッグデータを分析する → AI(機械学習)による大量情報の処理
  4. ビッグデータを活用する(社会実装する)

このように、今後のブロックチェーンは、ビッグデータを利用したDXというより大きな枠組みのもと、IoTやAIといった相互補完技術と協働しながら、これまで活用されてこなかった大量のデータを分析するためのデータ基盤として利用が進んでいくでしょう。

ブロックチェーンの課題

それは、ブロックチェーンの社会普及です。

この中でも、特に重要かつ深刻なのが、スケーラビリティの問題です。

ブロックチェーンは、その仕組み上、従来のデータベースよりもスケーラビリティが低くならざるを得ないという課題を抱えています。

一般に、スケーラビリティは「tps(transaction per second、1秒あたりのトランザクション処理量)」で定義することができますが、実際に、代表的なブロックチェーンネットワークは、次のように不十分なスケーラビリティだと言われています。

  • 一般的なクレジットカード:数万tps
  • ビットコイン(コンセンサスアルゴリズムがPoW):7tps
  • イーサリアム(コンセンサスアルゴリズムがPoS):15~20tps
  • コンソーシアム型のブロックチェーンネットワーク(コンセンサスアルゴリズムがPoA):数千tps

このように、ブロックチェーンは、オープンで分散的なデータベースとして期待を集めている一方で、ネットワーク参加者が増えるとスケーラビリティが担保できなくなるという課題を抱えています。

この課題に対して、金融領域では、「ライトニングネットワーク(Lightning Network)」という新しい概念に注目が集まっています。

ライトニングネットワーク(英: Lightning Network)とは、少額決済(「マイクロペイメント」)等の小規模かつ多数回行われる取引の処理をブロックチェーン外で行い(「オフチェーン取引」)、最初と最後の取引だけをビットコインのブロックチェーンにブロードキャストして確定させる、ビットコインネットワークの新しい手法のことです。

ブロックチェーン・レボリューション

インターネットに足りなかったのは「信頼のプロトコル」
ブロックチェーンとはいったい何なのか
世界中がいまブロックチェーンに注目している
テクノロジーが企業や政治家の嘘を暴く
インターネットの帰還 ブロックチェーンが社会を変える
アイデンティティを自分の手に取りもどす
ブロックチェーンから見えてくる未来
本物のシェアリング・エコノミーがやってくる/ 金融業界に競争とイノベーションが生まれる/
財産権が確実にデータ化される/ 送金が安く、早く、簡単になる/
支援金が必要な人に確実に届く/ クリエイターが作品の対価を受けとれる/
会社の形態が進化する/ モノが自分で動くようになる/
小さな起業がどんどん生まれる/ 政治が人びとのものになる
未来型プラットフォームの光と闇

第2章 未来への果敢な挑戦

未来をデザインする7つの原則
原則1 信頼:嘘をつかないネットワーク
原則2 権力:力の集中から分散へ
原則3 インセンティブ:利己的な行動が全体の利益になる
原則4 セキュリティ:不正のできないプラットフォーム
原則5 ブロックチェーンが社会を変える プライバシー:個人情報のブラックボックス化
原則6 権利:スマートコントラクトによる明確化と自動化
原則7 インクルージョン:格差を解消するデザイン
ブロックチェーンは人間を守る技術

PART2 ブロックチェーンは世界をどう変えるのか

TRANSFORMATIONS

第3章 ブロックチェーンが社会を変える 金融を再起動する

── 錆びついた業界をリブートする8つの指針

ブロックチェーンは金融業界をどう変えるか
1 本人認証・取引認証/ 2 価値の移動/ 3 価値の保存/
4 価値の貸し借り/ 5 価値の交換/ 6 資金調達・投資/ ブロックチェーンが社会を変える ブロックチェーンが社会を変える ブロックチェーンが社会を変える
7 リスクマネジメント/ 8 会計
ストック・エクスチェンジからブロック・エクスチェンジへ
パブリックか、プライベートか
世界中の大手銀行を巻き込むコンソーシアム
画期的な変化は外からやってくる ブロックチェーンが社会を変える
会計業務は新たな時代に対応できるか
複式簿記から三式簿記へ
「評判」がお金を借りる力になる
ブロックチェーンIPO
予測市場はデリバティブの主要ツールとなるか
豊かさのプラットフォーム

第4章 企業を再設計する

── ブロックチェーンが社会を変える ビジネスのコアと境界はどこにあるのか

マネジメントの終焉
進化する企業
企業は何のために存在するのか
ブロックチェーンは検索コストをどう変えるか
ブロックチェーンは契約コストをどう変えるか
ブロックチェーンは調整コストをどう変えるか
何が企業の境界を決めるのか
インアウト・マトリックス/ 企業の本質を理解する9つの質問

第5章 ビジネスモデルをハックする

── オープンネットワークと自律分散型企業

AirbnbからbAirbnbへ
未来の企業を読み解く4つのモデル
1 スマートコントラクト/ 2 オープンネットワーク型企業(ONE)/
3 自律エージェント/ 4 自律分散型企業(DAE)
オープンネットワークがもたらす7つの革新
1 ブロックチェーンが社会を変える ピアプロデューサー/ 2 スマート著作権管理/ 3 シェアリング・エコノミー/
4 メータリング・エコノミー/ 5 プラットフォーム・ビルダー/
6 ブロックチェーン・メーカー/ 7 エンタープライズ・コラボレーション
ビジネスモデル・イノベーション

第6章 モノの世界が動きだす

── ブロックチェーン・オブ・シングズ

IoTとブロックチェーン
マイクログリッドとリアルタイムの電力マーケットが実現する
街に溶け込むコンピューター
ブロックチェーンがIoTに命を吹き込む
創造的破壊の12のエリア
1 交通/ 2 インフラ管理/ 3 エネルギー・水・廃棄物/ 4 農業/
5 環境モニタリングと災害予測/ 6 医療・ヘルスケア/ 7 金融・保険/
8 書類や記録の管理/ 9 ビル管理・不動産管理/ 10 製造・メンテナンス/
11 スマートホーム/ 12 小売業
ブロックチェーンIoTは全員を勝者にする
UberからSUberへ
変化をチャンスにつなげるために

第7章 豊かさのパラドックス

── 資本主義とインクルージョン

資本主義はなぜ迷走しているのか
金融サービスから取り残された人たち
デジタルIDで個人の評判をグローバル化する
富の再分配から新たなチャンスの分配へ
移民たちを食い物にする送金ビジネス
スマートフォンをATMに変える技術
ブロックチェーンによる対外援助と災害復興
マイクロファイナンスの現状と未来
役人の不正をブロックチェーンで解決する
誰もが希望を持てる未来のために

第8章 民主主義はまだ死んでいない

── 選挙、法律、政治

ブロックチェーンは政治への信頼を取り戻せるか
効率的で高品質な行政サービスの実現
情報連携による業務効率化/ 公共サービスにおけるIoTの活用/ グローバル行政サービス
個人やコミュニティによる自主的な予算管理
ラディカルな情報公開/ ブロックチェーンが社会を変える 成果報酬型の公共プロジェクト/ スマート・ソーシャル・コントラクト
テクノロジーとデモクラシーの気まずい関係
1 意見の分裂と対話の消滅/ 2 でたらめや陰謀論の流布/ 3 政策の複雑化
ブロックチェーン民主主義
ブロックチェーンは選挙をどう変えるか
E2E検証可能投票システム/ ニュートラル投票連合/「投票を守れ」運動
民主主義の新たな形を考える
ランダム投票権で不正を防止/ 価値に投票し、意見に賭ける ブロックチェーンが社会を変える
ブロックチェーン裁判
21世紀型民主主義を実現するツール
デジタル・ブレインストーミング/ 賞金つきチャレンジ/ オンライン陪審/
審議型世論調査/ シナリオ・プランニング/予測市場

第9章 僕らの音楽を取りもどせ

── アート、教育、ジャーナリズム

音楽業界とフェアトレード
肥大化したビジネスと搾取の構造
新たな音楽エコシステムをデザインする
バリュー・テンプレート/ 公平な利益配分/ お金の流れを透明化する/
リアルタイムのマイクロペイメント/ データ連携のスムーズ化/ 音楽利用データの活用/
デジタル著作権管理(DRM)/ 動的な価格管理/ 利用者相互の評価システム
ブロックチェーンがビジネスモデルを書き換える
ミュージシャンたちの新たな挑戦
ブロックチェーン上の著作権登録/ 権利マネジメントのプラットフォーム/
新人をサポートするコミュニティの育成
アーティストとパトロンをつなぐコミュニティ
ブロックチェーンで発言の自由を取りもどす
MITメディアラボと教育業界の新たな試み
豊かな文化が豊かな世界をつくる

PART3 ブロックチェーンの光と闇

PROMISE AND PERIL

第10章 革命に立ちはだかる高い壁

課題1 未成熟な技術
大量アクセスに対するキャパシティ不足/ 洗練されたツールの必要性/
長期的な流動性に対する懸念/ 処理時間の問題/ ユーザーの過失をどう防ぐか/
社会との関わり/ 法的トラブルの可能性
課題2 エネルギーの過剰な消費
課題3 政府による規制や妨害
課題4 既存の業界からの圧力
課題5 持続的なインセンティブの必要性
課題6 ブロックチェーンが人間の雇用を奪う
課題7 自由な分散型プロトコルをどう制御するか
課題8 自律エージェントが人類を征服する
課題9 監視社会の可能性
課題10 犯罪や反社会的行為への利用
ブロックチェーンは闇を照らす光になれるか

第11章 未来を創造するリーダーシップ

ブロックチェーンが真価を発揮するために必要なもの
ブロックチェーン・エコシステムのプレイヤーたち
ブロックチェーン業界の先駆者/ベンチャーキャピタリスト/金融機関/
ブロックチェーン開発者/大学・研究機関/国と中央銀行/非政府組織
ブロックチェーンを率いる女性の力
新たな技術には新たなルールが必要だ
ビットコイン先進国をめざすカナダ
中央銀行はデジタル通貨にどう対処するのか
適切なガバナンスは深い理解から生まれる ブロックチェーンが社会を変える
ブロックチェーン時代のガバナンス・ネットワーク
1 ナレッジ・ネットワーク/ 2 オペレーション・ネットワーク/ 3 政策ネットワーク/
4 アドボカシー・ネットワーク/ 5 監視ネットワーク/ 6 プラットフォーム/
7 標準化ネットワーク/ 8 ステークホルダー・ネットワーク/
9 移住者ネットワーク/ 10 ガバナンス・ネットワーク
新たな社会は対等なつながりから生まれる
ブロックチェーン時代のリーダーたちへ

謝辞

解説 若林 恵(『WIRED』日本版編集長)

原注

索引

ドン・タプスコット(Don Tapscott)
タプスコット・グループCEO。ロットマン・スクール・オブ・マネジメント非常勤教授。イノベーション、メディア、グローバリゼーションに関する世界的な権威であり、テクノロジーが企業と社会にもたらす経済的・社会的な影響を世に問う第一人者として知られる。世界的ベストセラーとなった『ウィキノミクス』(日経BP社)や英エコノミスト誌ベストビジネス書に選出された『デジタルネイティブが世界を変える』(翔泳社)をはじめ、多数の著書がある。

アレックス・タプスコット(Alex Tapscott)
投資銀行での実務を経て、現在ブロックチェーン関連ビジネスへのアドバイザリーをおこなうノースウェスト・パッセージ・ベンチャーズ社創業者兼CEO。ブロックチェーン時代を率いる若手オピニオンリーダーとして、タイム誌やハーバード・ビジネス・レビュー誌をはじめ多数の有名メディアに寄稿している。

高橋璃子(たかはし・りこ)
翻訳家。京都大学卒業後、ソフトウェア開発者として大手企業向け会計システムの開発、WEBシステム構築、ソーシャルゲーム制作などに幅広く携わった。その後、翻訳家として独立し、経済・金融を中心に多数のビジネス書翻訳を手がける。訳書に『10億ドルを自力で稼いだ人は何を考え、どう行動し、誰と仕事をしているのか』(ダイヤモンド社)、『エッセンシャル思考』『スタンフォード大学で一番人気の経済学入門』(かんき出版)、『GDP ──〈小さくて大きな数字〉の歴史』(みすず書房)、『ウォール街の物理学者』(早川書房)などがある。

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